13年目

早いもので、あれから13年。
今でもあの朝の現実とは思えない情景や、電話口で泣く母と
その後ろで泣き叫ぶ妹の声とか、架けても架けてもコールしかならなかった電話の音を覚えている。
家からの電話の後、会社の椅子で呆然と座っていた事も。
その後一ヶ月くらいの記憶は全く無いけれど。
あんなに辛い事があっても人間って生きていけるんだなぁと思ったし
日常に紛れていってしまうんだなぁと思う。
そうでないと生きていけないけど……ちょっと切ない。