救いか否か。

昨日会社帰りに習慣になっているウォーキングをしていたら、道ばたのあらぬ方向から鳥の雛のような声が聞こえるのに気づいた。
あれ?っと思って周りを見回すも、なかなか姿が見つからず暫くその辺をうろうろしていると
やっぱり居た。雀ではない鳥の雛が植え込みの角っこで心細そうに口を大きく開けてひよひよ鳴いていた。
手を出すべきか迷ったけれど、すぐそばが幹線道路でガンガン車が行き来していたので放っておけず
何処かに運ぼうと、とりあえず掬い上げると、頭上で親鳥(多分ヒヨ)が精一杯威嚇しているのか
羽根を低く拡げて一生懸命私に向かって鳴き立てていて切なくなった。
その位置から察するに、多分街路樹のポプラの上に巣がある感じなんだけれど、当然梯子も何も無いので
上げてやることも出来ず、困り果てて……仕方ないので激しく鳴く親鳥にごめんねごめんねと謝りながら
周りを見回して、少しでも高い木の上に……と思い、近場の塀に上って木の上に乗せてやる事に。
暫く様子を伺っていると、もう一羽が(多分親鳥)帰ってきて、二羽でさかんに鳴き交わしていたけれど
周りを警戒しながら漸くその雛に餌を与えに行ったのを見てその場を離れた。
歩き出しながら、でもやっぱり巣から落ちた子は助からないだろうなぁ……と考えて暗い気持ちになる。
そこまで手を出すなら、本当は連れ帰って飛べるまで面倒見てやるべきなのかもしれないけれど……
野鳥育てた事もないし、一日中ついていやれる訳でもなく……。
小さいときは、よく雀の雛が落ちてきたのを育てたりしたけれど……やっぱり親には可哀想だけど
連れて帰った方が良かったのかなぁ……とか帰り道悶々としてしまった。
半端な救いなら手を出さない方が良かったのかなぁと思ったり……。
今朝バスで通りかかったら、乗せてやった木の上には雛は居なかった。
もう祈るしかないけれど、上手く育ってくれてると良いな……。